嫌いな上司、サークルの先輩、友達、、
手柄を取られるのは、嫌な気分。
頑張って準備したのも、成果を出したのも、自分。
なのに、その評価は自分には返ってこない時がある。
そんなことが嫌で、協力をしぶったり、
否定する意見を考えてみたり。
そうしてるうちに、だんだん行動しなくなる。
以前の私がそうでした。
今思えば、そんなことは大した問題じゃないと思えるのですが、当時は違いました。
そんな自分への戒めとして。
なぜ、私がそうなったのか。
それは、嫌な上司がいたからです。
いわゆる、いいとこ取りをする人でした。
私の取り組みの成果も、その人のものとなる。
上下関係があるので、多少は仕方ないのかもしれませんが、私は納得できませんでした。
彼から、「ありがとう、君のおかげだよ」その言葉さえ貰えていれば、そうはならなかったのかもしれません。
そういったことが積もっていき、私は彼に最低限の協力しかしないようになりました。
そればかりか、彼の顔を立てずに、自分の成果が自分の評価になるよう、勝手に行動したりもしました。
少しは、自分の評価が上がったとは思います。
しかし、彼の協力なしにやれる事には限界があり、
思ったことができない状態になっていました。
小さな成果を出し、小さな評価をもらう。
そこで、もっと大きな事をやろうと、踏み切ったとき、事件は起きました。
彼から、「こんなことやってなんの意味があるの」と。
私は絶対の自信があったので、ひたすら説明しました。
自分で言うのもですが、非の打ち所はなかったと思います。
それは彼もわかっていたとは思うのですが、「意味がわからない」の一点張り。
この件については、私に全てを任せると言ってもらっていたので、こんな事になるとは思ってもいませんでした。
なんで、こんな事になったのか。
彼の立場で考えると、
自分が任せてあげている人間が、
自分のことを無視して進めていき、
自分には報告の1つもない。
そりゃ、怒るに決まってますよね。。
この時は、お互いに名を欲している状態でした。
それを取り合おうとしていたのですから、衝突するのは当然。
相手が変わってくれれば、名も実もとれる。
なんて考えていましたが、そのままでは埒があかない。
本当に達成したい目標のため、名を捨てる事を決めました。
自分に評価は返ってこなくてもいい。
むしろ全て、彼の評価にしてあげよう。
そう考え、さっそく行動に移しました。
彼に任せてもらっている感謝を伝え、
これからの自分の計画、
達成できた時には、お互いにメリットがあること、
それには彼の協力が絶対に必要で頼りにしている事を伝えた。
最初は、渋々だが、反対はしなかった。
徐々に結果が出るにつれ、彼の態度も変わってきた。
どんどん進めやすい状態に。
本当に不思議だが、関係ないとこまで、円滑に進んだりもした。
ただ、やはり名は彼のもの。
でも、そんなことはどうでもよかった。
今のこの、幸せな状態に比べれば。
それに、わかってくれている人は、どこかにいるもの。
それだけで、私にとっては十分。